人生って物はなんでこんな、ままならないもんなのかねぇ。
俺、久瀬 明は18歳の誕生日を迎える前に人生を終えた。
と言っても別にトラックにひかれたとか、通り魔に刺されたとか言う劇的な理由じゃない。
ただ単に小さい頃から入退院を繰り返していたこの弱い体が限界を迎えた、ただそれだけだ。
そう、本当ならそこで全て終わり。
俺と言う存在は消えてなくなるはずだった。
あれは二日ほど前のこと。
4歳の誕生日を迎えた僕は、生まれて初めてモンスターの屍骸を見た。
これは僕が生まれた村の慣わしのようなもので、モンスターが住む森の近くにあるこの村で生まれた子供は男女問わず大人になるとモンスター退治に駆り出されることになるので4歳の誕生日にモンスターの解体を見せてその肉をみんなで食べ、モンスターは食料であり狩りの対象であると認識させるとともに、けして怖い存在ではないと教え込むそうだ。
そして僕も他の子と同様、4歳の誕生日に小さなツノの生えたモンスターの屍骸を見せられたんだ。
ただ、僕は一つだけ他の子と違う所があった。
それはそのウサギのモンスターを見た瞬間に、それが一角ウサギと言うモンスターであり、レベルは1〜2程度でゲームを始めたばかりのプレイヤーが最初に狩る獲物の一種であると認識した事。
と同時に僕、ルディーンは俺、久世 明の記憶を取り戻す事になる。
18歳の誕生日を迎えることなく死んだ事と、それまでに唯一の楽しみであったネットゲーム、ドラゴン&マジックオンラインの事を。
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